塗料の種類、塗装部位に応じて、ローラーを選択する事で塗装の効率や仕上がりが変わるからです。
無泡タイプと表記のあるものをお薦めします。(織物、混紡、マイクロファイバー、織物生地が無泡タイプです。)
パイル織物を用いる事により、塗装時に気泡が出にくい構造になっています。併せて毛抜け、形状安定の対策を施す事により、ウレタン・シリコン等の反応硬化型塗料使用時の不具合を大きく低減しています。
塗料の飛散低減タイプの“ジョーカー・弁才天・ステラデラックス”シリーズをお薦めします。
基本的にローラーは毛丈が長い程、塗料の含み量及び吐き出し量が多くなります。外壁は塗装面積が大きい部位なので、毛丈13mm以上のローラーを使用することをお薦めします。
基本的にローラーは毛丈が短い程、仕上がりが良くなります。室内は仕上がりが目につく部位なので、毛丈13mm以下のローラーを使うのをお薦めします。
鉄部は、平滑面が多い為、8mm以下のローラーを使うのをお薦めします。
一般的なローラーで錆止め塗料を塗装すると、塗装面に気泡が残ってしまう事やローラーの毛が付着したりする場合があります。錆止め塗装には無泡タイプの“ネオアワックス”をお薦めします。
床塗装には、床用ローラーまたはレギュラーローラーに継柄を付けて塗装することをお薦めします(どちらも専用ハンドルが必要です)。その場合、長く柔らかい毛のローラーを使用しますと、ローラーがうまく回転しない為、塗装作業が困難になります。
コロニアルの屋根であれば作業性を重視して毛丈25mm以上のローラーをお薦めします。又、ウレタン・シリコン等の反応硬化型塗料を使用する場合は、無泡タイプの18mm以上のローラーをお薦めします。
木部塗装の場合は、ニスやステイン系の塗料等、粘度が低い塗料が一般的に用いられます。又、硬い木板になりますと、塗装面に気泡が残こる事があります。木の塗装には、弁才天・ステラデラックス・白鯨をお薦めします。
微弾性フィラーは粘度が高い為、塗料の含み量が多いローラーを使うのが一般的です。桃太郎をお薦めします。パターン仕上げには、弁慶シリーズをお薦めします。
防水塗料は粘度が高い為、毛の反発性に優れたローラーを使うのが一般的です。防水塗料の塗装には、あおおびグリーン、ソレーユをお薦めします。(あおおびグリーンは高粘度塗料以外に使用しないで下さい。)
下塗りの為、仕上がりより、作業性重視となります。外装同様、毛丈13mm以上のローラーを使うのをお薦めします。
一般的なローラーで水性ウレタン塗料を塗装すると、水性ウレタン塗料の硬化と共にローラーの毛も固まってしまいます。水性ウレタン塗料やシリコン塗料を使用する場合は固まりにくい無泡タイプをお薦めします。
(※固まるとは・・ローラーの毛が締まる事)
無泡タイプのローラーは塗装時に気泡が出にくい構造になっています。ただ使用前には必ず塗料の中で空気抜きを行わないと、無泡タイプのローラーでも気泡が発生します。袋から開封後は、塗料の中で空気を抜いてからご使用して下さい。
無泡タイプのローラーは塗装時に毛が抜けにくい構造になっています。ただ製造工程時にカットされたローラーの毛が付着している場合がありますので、使用前には必ずローラーを擦る等してローラーの毛の掃除を行ってからご使用して下さい。
(超)速乾型の塗料の場合、乾燥が非常に速く、ローラーの回転により発生した泡が残る場合があります。毛丈5mmのローラーで泡をつぶす様に塗装して下さい。(それでも泡が消えない場合は、ローラーでの塗装はおやめ下さい。)