生地の種類について
織物
織物は繊維が『W字状』に裏生地に織り込まれ、(図1参照)しっかりホールドされているため、抜け毛が生じることがありません。よって、ローラーからの抜け毛が少なく、綺麗な塗面を得ることができます。
織物生地のイメージ図
左:裏地イメージ
右:繊維の断面イメージ
マイクロファイバー
マイクロファイバーは、マイクロファイバー繊維を『W字状』に裏生地に織り込んだ織物生地です。マイクロファイバー繊維は、1d(デニール)※以下の極細繊維です。この生地を使用した製品は、ローラー目が出にくくなるため美粧仕上げが可能で、低粘度塗料もしっかりと保持する低飛散なローラーとなります。
※長さ9,000mの糸の重さが1gのものを1デニールの太さといいます。
混紡
混紡は、従来の繊維(1d以上の太さ)とマイクロファイバー繊維を合わせたものが、『W字状』に裏生地に織り込まれた織物生地です。
この生地を使用した製品は、マイクロファイバー繊維の特長である低飛散と、従来の繊維の特長である吐き出しの良さを併せ持つローラーとなります。
編み物
編み物はループ状に編まれた裏生地があり、編み物は繊維を裏生地(裏糸)に1回だけ編みこんでいます。(図2参照)繊維が、根元から広がった状態になっているので、塗料の含み・吐出しに優れています。
しかし、繊維は1回編みこまれているだけなので、抜け毛が生じます。
編み物生地のイメージ図
左:裏地イメージ
右:繊維の断面イメージ